NECエレクトロニクス，携帯型ビデオ/オーディオ・プレーヤ向けプロセッサ・モジュールを発売

　NECエレクトロニクスは，ビデオ/オーディオ・プレーヤ向けプロセッサ・モジュール「MP201」を発売する．画像データや音声データを処理するLSI（MP201コア・ロジック），ULPI（UTMI+ Low Pin Interface）準拠のUSB2.0トランシーバLSI，電源LSIの3チップを14mm角の529ピン・パッケージに封止した．

　MP201コア・ロジックは，CPUコア「ARM926EJ-STM」とDSPコア「SPXK611」を内蔵する．最大動作周波数はいずれも250MHz．本DSPコアは，H.264に対応した動画をQVGA（320×240画素）の画面に30フレーム/sで表示したり，MPEG-4形式で圧縮された480×480画素の動画を30フレーム/sで表示したりする能力を備える．このほか，SDR SDRAMやNAND型フラッシュ・メモリ，NOR型フラッシュ・メモリに対応するインターフェース回路，地上デジタル放送のOFDM復調LSIからのトランスポート・ストリーム・データを入力できるインターフェース回路，256KバイトのSRAMなどを内蔵する．

　電源LSIは，MP201動作用電源回路に加えて，5チャネルの汎用レギュレータやRTC（real time clock），8チャネルのGPIO，10ビットA-Dコンバータを備えている．

　同社では今後，本モジュールに大容量メモリLSIを組み込んだ製品も開発する予定．