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日立製作所,ミューチップなどのICタグを用いたトレーサビリティ・システム構築サービスを提供開始
ニュース 2006年6月14日
日立製作所は,同社のRFID「ミューチップ」などのICタグを用いたトレーサビリティ・システム構築サービス「日立トレーサビリティ・RFIDソリューション」の提供を開始する.ICタグ(2.45GHz帯,13.56MHz帯,UHF帯)や情報制御システム(サーバ,ストレージ,LANスイッチ),データベース管理システム,RFIDシステム向けミドルウェアなどをプラットホームとする合計125のサービス・メニューを用意した.トレーサビリティ・システムの導入期間の短縮や低コスト化を目ざす.「業務プロセスを改善するため(同社の)大みか事業所内でICタグを用いたシステム構築を行った.また,食品トレーサビリティについても日本ハムでの実績がある.こうした当社のノウハウをサービスとして提供したい」(同社 情報・通信グループのCOOである東原敏昭氏).
サービス・メニューは,大きく業界別と業務別に分かれる.業界別はさらに,食品,アパレル,電子機器,医療/医薬,書籍,自動車,住宅/建築,小売り,CD/DVDに分類され,合計100のサービス・メニューからなる.一方,業務別は設備管理,資産管理,入退室管理,来場者管理などの11業務に分類され,合計25のサービスを提供する.メニューごとにトレーサビリティ・システムの構成が決まっているわけではなく,ユーザの要望に合わせたカスタマイズにも応じる.
本サービスは,2006年6月20日から提供を開始する.また,同年6月末には,「日立トレーサビリティ・RFIDフォーラム」を設立する.当初は,同社のグループ企業20社がメンバとして参加する予定だが,将来的にはグループ以外の企業の参加も呼びかけるもよう.
なお,同社の調査によると,こうしたICタグを用いたトレーサビリティ・システム事業の2010年の国内市場規模は4,000億円,世界市場規模は1兆~2兆円にのぼるという.2010年の同社の売り上げ目標は,全世界で800億円としている.
[写真1] サービス・プラットホームの概要
[写真2] サービス・メニューの概要
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