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Analog Devices,MOSTインターフェースやフラッシュ・メモリを搭載した車載情報機器向けDSPを発売
ニュース 2006年6月2日
米国Analog Devices社は,同社のDSP「Blackfinシリーズ」の新製品として,車載情報機器向けの「ADSP-BF539」を発売した.本DSPは,情報系の車載ネットワークである「MOST(Media Oriented Systems Transport)」のMAC(media access control)処理回路を搭載している.動作温度範囲は-40℃~+105℃.また,フラッシュ・メモリといっしょに一つのパッケージに封止した「ADSP-BF539F」も発売する.メモリ容量が512Mバイト,1Mバイトの2品種を用意する.米国Spansion社のNOR型フラッシュ・メモリを採用した.
本DSPの動作周波数は最大500MHz.処理性能は1,000M MAC(1MACは,1秒間に1回の積和演算).MOSTインターフェースのほか,CAN 2.0BやUART,SPIなどの外部インターフェースを備えている.
これとは別に,産業機器向けのDSP「ADSP-BF538」と「ADSP-BF538F(フラッシュ・メモリ搭載)」も発売する.ADSP-BF539とほぼ同じ機能を備えているが,MOST MAC処理回路は省かれている.また,動作温度範囲は-40℃~+85℃.
いずれの製品もすでにサンプル出荷を開始している.ADSP-BF539とADSP-BF539Fは,2006年夏ごろから量産出荷を開始する.ADSP-BF538とADSP-BF538Fの量産出荷の開始時期は,同年秋ごろを予定している.
[写真1] 「ADSP-BF539F」の外観
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