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エプソン,STN/TFT液晶制御回路やUSB2.0インターフェースを備える電子辞書・電子ブック向け32ビットRISCプロセッサを発売
ニュース 2006年5月22日
セイコーエプソンは,電子辞書や電子ブック向けの32ビットRISCプロセッサ「S1C33E07」を発売する.STN液晶とTFT液晶の両方に対応したカラーLCD制御回路やUSB2.0インターフェース回路(フルスピード・モード,12Mbps)などを搭載する.カラーLCD制御回路の最大解像度は320ピクセル×240ピクセル.マルチウィンドウ処理のためのアクセラレータ回路を内蔵している.
CPUコアとして,32ビットRISCコア「S1C33000」を搭載する.最大60MHz,標準32.768kHzのシステム・クロックで動作する.内蔵RAMの容量は20Kバイト.このうち12Kバイトを表示用RAMとして利用できる.このほか,SmartMediaやMultiMediaCardなどを接続できるメディア・インターフェース回路,最大90MHzのメモリ・クロックに対応したSDRAMインターフェース回路,NAND型フラッシュ・メモリ・インターフェース回路,DMAコントローラ,5チャネルの逐次比較型10ビットA-Dコンバータ,6チャネルの16ビットPWMタイマ,1チャネルのウォッチドッグ・タイマ,1チャネルのリアルタイム・クロック,3チャネルのFIFOメモリ付きSIO(serial input/output)などを備えている.
電源電圧は,コア電圧が1.8V,I/O電圧が3.3V.消費電力は,動作時が標準42mW,HALTモード時が標準18mW,スリープ・モード時が標準12μW.低消費電力化のため,CPUクロックの分周比を変更したり,機能ブロックごとにクロックを制御できるようにした.また,同社独自の低リーク・プロセスも採用している.
パッケージはTQFPまたはBGAを用意する.ベアチップ供給にも対応する.2006年7月からサンプル出荷を開始する.量産出荷は2006年9月からの予定.
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