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National Semiconductor,高インピーダンス・ソースとの接続を容易にするCMOS OPアンプを発売
ニュース 2006年4月12日
米国National Semiconductor社は,入力バイアス電流が0.5pAと小さいOPアンプ「LM6211」を発売した.入力バイアス電流が小さいので出力インピーダンスが高いデバイスと接続しやすい.また,入力容量が5.5pFと低いため,大きな抵抗とともに使用でき,安定性を損なわずにゲインを高められる.入力周波数が10kHzのときの入力電圧ノイズは5.5nV/√Hz,入力電流ノイズは10fA/√Hzと低い.同社ではトランス・インピーダンス・アンプや,後段で高い信号ゲインが必要なセンサ,高い信号忠実度を求められるワイヤレス機器,広い帯域幅が必要なPLLシンセサイザなどでの利用を見込んでいる.
24V動作時のオフセット電圧は0.25mV,CMRR(common mode rejection ratio)は105dB,PSRR(power supply rejection ratio)は98dBである.また,CMVR(common mode voltage range)は21.5V,GBW(gain band width)は20MHz,スルー・レートは5.6V/μs.1kHz信号時の総高調波ひずみは0.01%,1/fコーナ周波数は400Hz,消費電流は1.05mA,動作温度範囲は-40℃~+125℃である.許容電流25mAの出力短絡保護機能を備える.
電源電圧は5V~24Vで,レール・ツー・レールの振幅出力を持つ.外形は2.92mm×2.84mm×1.22mmで,5ピンのSOT-23パッケージに封止する.鉛フリー・パッケージも用意する.
[写真1] National Semiconductor社のCMOS OPアンプ「LM6211」の外観
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