[ keyword: LSI ]

Texas Instruments,電力変換効率が最大96%と高いバッテリ駆動機器向け昇降圧DC-DCコンバータを発売

 米国Texas Instruments社は,昇降圧DC-DCコンバータ「TPS63000」を発売した.入力電圧範囲は1.8~5.5V.入力電圧が3.7Vのときの電力変換効率は最大96%.出力電圧は1.2~5.5Vの間で可変だが,3.3V固定(TPS63001),5.0V固定(TPS63002)の製品も用意する.ハード・ディスク装置を搭載した携帯型メディア・プレーヤや3Gスマートホンなど,おもにリチウム・イオン電池やアルカリ電池などのバッテリで駆動する携帯機器への採用を見込んでいる.

 本DC-DCコンバータは,1個のインダクタと2個のセラミックス・コンデンサを外付けして利用する.インダクタに流れる電流を一定値に保つようにチップ内部の昇圧側FETと降圧側FETを制御することで,所望の出力電圧を得る.このとき,昇圧側と降圧側のFETは交互にONするように制御している.従来の昇降圧DC-DCコンバータの多くは,入力電圧の値が出力電圧付近になると昇圧側FETと降圧側FETが同時に動作する.そのためスイッチ損失が大きくなり,電力変換効率も90%近くまで低下していた.

 本DC-DCコンバータの出力電流は,降圧時が最大1200mA,昇圧時が最大800mA(いずれも出力電圧は3.3V).待機時の消費電流は最大50μA.パッケージは,外形寸法が3mm×3mmの10ピンQFN.


[写真1] 「TPS63000」の外観


[写真2] 「TPS63000」の電力変換効率

■価格
2.75ドル(1,000個購入時の単価)

■連絡先
日本テキサス・インスツルメンツ株式会社
URL: http://www.tij.co.jp/pic/

組み込みキャッチアップ

お知らせ 一覧を見る

電子書籍の最新刊! FPGAマガジン No.12『ARMコアFPGA×Linux初体験』好評発売中

FPGAマガジン No.11『性能UP! アルゴリズム×手仕上げHDL』好評発売中! PDF版もあります

PICK UP用語

EV(電気自動車)

関連記事

EnOcean

関連記事

Android

関連記事

ニュース 一覧を見る
Tech Villageブログ

渡辺のぼるのロボコン・プロモータ日記

2年ぶりのブログ更新w

2016年10月 9日

Hamana Project

Hamana-8最終打ち上げ報告(その2)

2012年6月26日