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CoWare,SystemCモデルをベースとする組み込みソフトウェア開発環境を発売
ニュース 2006年4月3日
米国CoWare社は,SystemCモデルをベースとする組み込みソフトウェア開発環境「CoWare Virtual Platformファミリ」を発売した.本ファミリは,GUIを利用するモデル作成ツールやSystemCシミュレータ/デバッガ,EclipseによりSystemC統合環境などを含む「CoWare Virtual Platform Designer」と,同ツールによって生成される組み込みソフトウェア開発環境「CoWare Virtual Platform」から構成される.前者はおもにシステムLSI開発部門向け,後者は組み込みソフトウェア開発部門向けである.
システムLSIの開発において作成されたSystemCのCPUモデルやオンチップ・バス・モデル,周辺回路モデル,入出力インターフェース・モデルをそのまま組み込みソフトウェア開発環境として利用する.実際のチップ(ES:engineering sample)ができあがる前に組み込みソフトウェアの開発を始められる.
デバッグ時などのソフトウェアの実行速度を低下させないため,抽象度の高いトランザクション・レベルのSystemCモデルを組み込んでいる.例えば,複数のCPUコア(マルチコア)を内蔵するシステムLSIの場合でも,実行速度はそれほど低下しないという.
SystemCは2005年12月にIEEE標準(IEEE Std.1666-2005)になった.これにより,今後,システムLSIメーカが作成したIPコアなどのSystemCモデルが流通しやすくなると,同社では見ている.
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