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NECエレクトロニクス,Certified Wireless USBに準拠したPCカード型評価ボードを開発
ニュース 2006年2月28日
NECエレクトロニクスは,Certified Wireless USBに準拠したPCカード型評価ボードを開発した.無線接続を利用したUSBプロトコル仕様でUSB-IF(Implementers Forum)によって定められたものを「Certified Wireless USB」と呼び,無線部分にはWiMedia Alliancceが策定するUWB(Ultra-Wideband)の通信方式を利用する.
本評価ボードは,2005年12月にサンプル出荷が開始されたCertified Wireless USB準拠のホスト・コントローラ「μPD720170」を搭載している.同ホスト・コントローラのユーザに対して,2006年第2四半期から本評価ボードを提供する予定.搭載する物理層(PHY)チップについて,米国Alereon社製と台湾Realtek Semiconductor社製の2機種を用意する.
また,同社はDWA(device wire adapter)チップ「μPD720180」も開発している.DWAは従来の有線のUSB周辺機器を利用するために設けられたデバイス・クラス.アップストリーム接続にUWBの無線通信を用い,ダウンストリーム・ポートに接続された有線のUSBデバイスのホストとして動作する.μPD720170(ホスト・コントローラ)は最大32のDWAチップと接続可能.また,本DWAチップは最大四つのダウンストリーム・ポートに対応する.
発表会場では,USBメモリに格納された動画をUWBの無線通信を介してパソコンに転送し,再生させるデモンストレーションを行った.このデモンストレーションでは,Realtek Semiconductor社のPHYチップ「RTL8170」を搭載した評価ボードを利用した.また,DWAとしてはFPGAに実装したものを用いた.
[写真1] PCカード型評価ボードの外観(上がRealtek Semiconductor社製のPHYチップを搭載したもの.下がAlereon社製のPHYチップを搭載したもの)
[写真2] デモンストレーションのようす