Mentor，設計制約管理機能やツール統合のための機能を強化したプリント基板設計環境を発売

　米国Mentor Graphics社は，設計制約管理機能やツール統合のためのカスタマイズ機能を強化したプリント基板設計環境「Expedition Enterprise」を発売した．設計情報を一元管理したり，社内のほかの開発支援システム（EDAツール，機械系CADツールなど）や業務管理システム（ERPソフトウェア）との統合を必要とするユーザをおもなターゲットとしている．

　本設計環境は，ポイント・ツールとして，回路図エディタ/シミュレータ「DxDesigner」，レイアウト設計ツール「Expedition PCB」，製造検証ツール「FabLink XE」，並行設計支援ツール「XtremePCB」，伝送線路解析ツール「HyperLynx」，フロアプランナ/タイミング解析ツール「ICX」，FPGA用ピン配置指定ツール「I/O Designer」，仕向け地設計などを想定した構成管理ツール「Variant Manager」，設計データ管理ツール「DMS」を備えている．これらに加えて，今回新たに，回路やレイアウトに関する共通の設計ルールを定義したり，ルール・チェックを行う設計制約管理ツール「CES（Constraint Editor System）」，C++やJava，米国Microsoft社のVisual Basicを使用し，所望の開発フローに合わせて回路図エディタやレイアウト設計ツール，製造検証ツールなどの機能をカスタマイズできる「Automation Pro」，回路設計の段階で利用できる伝送線路解析ツール「ICX Pro」を用意した．

[図1] 設計制約管理ツール（CES）の画面例