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Texas Instruments,待機時の消費電流が1μA未満の16ビット・マイコン・ファミリに16ビットΔ-Σ型A-Dコンバータ搭載品を追加
ニュース 2005年9月15日
米国Texas Instruments社は,分解能が16ビットのΔ-Σ型A-Dコンバータを集積した16ビットRISCマイコン「MSP430F2003」,「MSP430F2013」を発売する.A-Dコンバータのサンプリング速度は4kサンプル/s.同社の低消費電力の16ビットRISCマイコン・ファミリ「MSP430F2xx」の新製品である.例えば,電源電圧が2.2Vのときの消費電流は,待機時で0.7μA,動作時で200μA/MIPSと低い.通常,待機状態にある産業用機器,例えば火災報知器や赤外線センサなどの機器における需要を見込んでいる.
本マイコンはフラッシュ・メモリを内蔵している.メモリ容量は,MSP430F2003が1Kバイト,MSP430F2013が2Kバイト.両製品とも,128バイトのRAM,16MHz/3kHzの内部発振回路,16ビット・タイマなどを備えている.また,外部インターフェースとして,SPI(serial peripheral interface)やI2C(inter-integrated circuit)に対応している.動作周波数は最大16MHz.動作電圧は1.8~3.6V.パッケージは,16ピンQFN(quad flat non-leaded package),14ピンTSSOP(thin-shrink small out-line package),14ピンPDIP(plastic dual in-line package)の3種類を用意する.
サンプル出荷は2005年9月末から,量産出荷は同年第4四半期から開始する予定.
Δ-Σ型A-Dコンバータの代わりに分解能が10ビットの逐次比較型A-Dコンバータ(サンプリング速度は200kサンプル/s)を搭載した「MSP430F2002」と「MSP430F2012」,8入力コンパレータを搭載した「MSP430F2001」と「MSP430F2011」も2005年内にサンプル出荷を開始する計画.量産出荷の開始時期は2006年第1四半期を予定している.
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