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Analog Devices,出力周波数が最大200MHzの周波数シンセサイザLSIを発売
ニュース 2005年7月22日
米国Analog Devices社は,出力周波数が最大200MHzの周波数シンセサイザLSI「AD9959」と「AD9958」を発売した.周波数の合成方式として,DDS(direct digital synthesizer)を採用している.本LSIの周波数や位相,振幅などを変換する際の遅延は1~2クロック程度.AD9959は4チャネル,AD9958は2チャネルの出力を備えている.医療用撮像機器や光通信機器などにおける需要を見込んでいる.
本LSIの出力には10ビットD-Aコンバータを用いている.このD-AコンバータのINL(integral nonlinearity)は±1LSB,DNL(differential nonlinearity)は±0.5LSB.また,本LSIは内蔵するPLL回路によって,入力される基準周波数を4~20倍にてい倍し,最大500MHzの内部システム・クロックを生成する.基準周波数用として,20MHz~30MHzの水晶発振子を外付けする必要がある.
本LSIの周波数分解能は32ビット,SFDR(spurious-free dynamic range)は-54dB(出力周波数が150MHz~200MHzの場合).動作電圧は,コア電圧が1.8V,I/O電圧が3.3V.動作温度範囲は-40~+85℃.パッケージは,外形寸法が8mm×8mmのLFCSP(lead flame chip scale package).
AD9959はすでに量産出荷を開始している.AD9958は現在サンプル出荷中であり,2005年9月から量産出荷を開始する予定.
[写真1] AD9959の外観
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