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Microsoft,車載情報機器向けOSにCPUやメモリの使用状況を解析するツールを追加

 米国Microsoft社は,車載情報端末向けのOS「Microsoft Windows Automotive 5.0」を発売した.Windows CE 5.0をベースとする.車載情報機器に搭載したCPUやメモリの使用状況を解析するツール「AST(Automotive System Tools)」を用意する.カー・ナビゲーション・システムなどの車載情報機器ではハードウェア・リソースの制約が厳しく,適切なリソース配分を行うことが重要となる.

 ASTを利用すると,例えば3次元グラフィックス表示やオーディオ,動画などの処理スレッドごとにCPUの処理時間や起動周期を測定し,結果を一覧表(Excelファイル)として出力できる.リソース配分の最適化は,設計者が測定結果を分析しながら行う.「処理スレッドの数が200近くある実際の開発現場では,リソースの使用状況をひと目で確認できる機能は有用」(マイクロソフト・プロダクトディベロップメント・リミテッド ITS戦略統括部 平野元幹氏).

 また,カー・ナビゲーション・システムなどのGUIの開発効率を向上させる「AUI(Automotive User Interface)」と呼ばれるツールも備えている.本ツールはGUIの部分をXMLで記述する.そのほかのアプリケーション・ソフトウェアとは分離されており,XMLで記述したスキン・ファイルを入れ替えればGUIを変更できる構成になっている.なお,本ツールはWindows Automotive 4.2から搭載されていた.

 本OSが対応するCPUアーキテクチャは,MIPSとSHである.


[写真1] Windows Automotiveの採用製品(写真は,松下電器産業のカー・ナビゲーション・システム「NHDN-W55G」.Windows Automotive 4.2を採用)

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