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TI,Serial RapidIO,ギガビットEthernet,DDR2 SDRAM,66MHz PCIの各インターフェースを備えた1GHz動作のDSPを発売
ニュース 2005年5月19日
米国Texas Instruments社は,Serial RapidIO,ギガビットEthernet,DDR(double data rate)2 SDRAM,66MHz PCIバスの各インターフェース回路を備えた固定小数点DSP(ディジタル信号処理プロセッサ)「TMS320C6455」を発売する.動作周波数が1GHz,850MHz,720MHzの3品種を用意する.
Serial RapidIOは,最大25Gbpsの伝送速度に対応したシリアル・インターフェース規格である.本インターフェースを利用することにより,容易にマルチプロセッサ・システムを構築できるという.例えば,1080i(有効走査線数が1,080本の飛び越し走査方式)のビデオ・データをプロセッサ間でやりとりする場合は1xリンクで,1080p(同順次走査方式)の場合は4xリンク(4本のシリアル・インターフェースの同時使用)で実現できる.
本DSPは,DSPコアとして「C64x+」を搭載している.このコアは,32Kバイトのプログラム・メモリ(1次キャッシュ),32Kバイトのデータ・メモリ(同),2Mバイトの2次キャッシュを内蔵している.処理性能は,最大8000MIPS(million instructions per second)および8000M MAC(1MACは,1秒間に1回の16ビット積和演算).
既存のC64xコアの命令セットに対して,新たに複素数演算命令,32ビット乗算命令,並列加算/減算命令を追加した.これにより,FFT(fast Fourier transform)演算やDCT(discreate cosine transform)演算の処理性能が上がり,コード・サイズも20~30%コンパクトになるという.さらに,1サイクル当たり8個の16×16積和演算命令を実行できる.
90nmのCMOSプロセスで製造する.パッケージは,鉛フリーに対応した24mm角の697ピンBGA.ソフトウェア開発には,同社の開発ツール「Code Composer Studio」を使用する.2005年第3四半期からサンプル出荷を開始する.量産出荷の開始時期は2006年第2四半期.
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