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Agilent,LCD用LEDバックライトの色調整に使うチップ・セットを発売
ニュース 2005年5月19日
米国Agilent Technologies社は,液晶ディスプレイ(LCD)用LEDバックライトの色調整に使うチップ・セット「Agilent HDJD-JB01-8831A」を発売した.本チップ・セットは,制御IC「Agilent HDJD-J822-SCR00」とセンサIC「Agilent HDJD-S831-QT333」からなる.
従来,LCDのバックライトとして冷陰極管(CCFL)が用いられてきたが,NTSC方式で定義されている色空間の75%しか再現できない,経年変化によって輝度が低下するなどの課題があった.これに対して,RGBの3色のLED光源を用いると,NTSCの100%の色空間を再現できる.また,周囲温度が変化しても色度や輝度が変化しにくいという.
RGBバックライト・システムでは,まず光源(RGBの三つのLED)から出た光が導光板によって混色される.この混色された光をセンサICがRGBごとに検出し,輝度や色度に応じたアナログ電圧を出力する.制御ICは,センサICの出力とユーザが定義した色度や輝度を比較し,適切な補正を加えて,LEDドライバを駆動する.こうした一連の制御について,同社は米国で特許を取得しており,現在,日本でも審査中であるという.
2005年6月から出荷を開始する.
[写真1] RGB LEDバックライト・システムの概要
[写真2] 制御IC「Agilent HDJD-J822-SCR00」(写真左)とセンサIC「Agilent HDJD-S831-QT333」(写真右)
[写真3] Agilent HDJD-JB01-8831Aを搭載した7インチLCDパネル(写真右.写真左上はCCFL,写真左下は白色LEDをバックライトとして用いたもの)
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