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Empress Software,最小構成時のコード・サイズが20Kバイトの組み込み機器向けRDBMSを開発
ニュース 2005年1月17日
カナダEmpress Software社は,組み込み機器向けRDBMS(relational database management system)である「Empress Micro Database Component」を開発した.最小構成時のコード・サイズは20Kバイト程度.構成しだいで,OSのない環境でも,ITRON OS上でも動作する.
本RDBMSには,抽象度の異なる3段階のインターフェースが用意されている.もっとも低いレベルのインターフェース(Low Level Interface)では,テーブルの概念を持たず,Row(可変長データ),B-Tree(インデックス),Page(ページ管理)を操作できる.この場合のコード・サイズは20Kバイト程度となる.中間レベルのインターフェース(Middle Level Interface)ではテーブルを操作する.もっとも高いレベル(SQL Interface)ではSQLクエリを用いて操作する.SQLのインターフェースを実装した場合のコード・サイズは70K~100Kバイト前後になる見込み.また,OSのない環境で動作させる場合には,メモリ管理を行うしくみを提供する.
同社はこれまで,Linux OSやQNX Neutrino上などで動作する組み込み機器向けRDBMS「Empress」を開発・販売してきた.今回新たに開発したRDBMSは,Middle Level InterfaceとSQL Interfaceについて従来のEmpressと互換性がある.顧客からの要望があれば,ソース・コードの開示や個別のカスタマイズなどにも対応する.またCVxWorksやPalm OSへの移植も計画している.
本RDBMSの詳細は,2005年2月16日に同社が開催するプライベート・カンファレンス「Empress Japan Conference 2005」にて発表される予定.
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