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Xilinx,出荷テストの対象をユーザが使用する回路リソースに絞って低コスト化した量産専用FPGAのSpartan-3版,Virtex-4版を発売

 米国Xilinx社は,量産製品への搭載に用途を絞った低コストFPGA「EasyPath」のSpartan-3版,Virtex-4版を発売する.EasyPathでは,出荷テストの対象をユーザが使用する回路リソース(論理ブロックやI/Oブロック,配線リソース)に限定し,使用しない回路リソースのテストを省略している.同社によると,FPGAは大ハの論理ブロックや配線リソースを内蔵しているものの,実際の設計(コンフィグレーション)において利用されている回路リソースは全体の5~10%にすぎないという.上記の方法でテスト対象を限定すれば,製造歩留まりが上がり,FPGAを低コストでユーザに提供できる.例えば,150万システム・ゲート相当のSpartan-3 XC3S1500にこの手法を適用した場合,開発費は75,000ドル,チップの単価は12.95ドルになるという(2005年後半時点の5万個購入時の単価).

これまで,同社はEasyPathのVirtex-II版とVirtex-II Pro版を提供していた.

 ユーザは,FPGAをコンフィグレーションするためのビット・ストリーム・データ(FPGAに実装する回路,および故障診断モードの回路)をXilinx社に渡す.同社は,入手したビット・ストリーム・データから使用されている回路リソースを解析し,この情報をもとに出荷テスト用のテスト・パターンを作成する.ビット・ストリーム・データを同社に渡してから量産を開始するまでの期間は8週間.

 今回発表したEasyPathのSpartan-3版とVirtex-4版は,2005年半ばころから量産を開始する予定.

■価格
12.95ドル(Spartan-3 XC3S1500のEasyPath,2005年後半時点の5万個購入時の単価)
75,000ドル(同開発費)

■連絡先
ザイリンクス株式会社
TEL: 03-5321-7740
URL: http://www.xilinx.co.jp/

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