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Xilinx,出荷テストの対象をユーザが使用する回路リソースに絞って低コスト化した量産専用FPGAのSpartan-3版,Virtex-4版を発売
ニュース 2004年10月21日
米国Xilinx社は,量産製品への搭載に用途を絞った低コストFPGA「EasyPath」のSpartan-3版,Virtex-4版を発売する.EasyPathでは,出荷テストの対象をユーザが使用する回路リソース(論理ブロックやI/Oブロック,配線リソース)に限定し,使用しない回路リソースのテストを省略している.同社によると,FPGAは大ハの論理ブロックや配線リソースを内蔵しているものの,実際の設計(コンフィグレーション)において利用されている回路リソースは全体の5~10%にすぎないという.上記の方法でテスト対象を限定すれば,製造歩留まりが上がり,FPGAを低コストでユーザに提供できる.例えば,150万システム・ゲート相当のSpartan-3 XC3S1500にこの手法を適用した場合,開発費は75,000ドル,チップの単価は12.95ドルになるという(2005年後半時点の5万個購入時の単価).
これまで,同社はEasyPathのVirtex-II版とVirtex-II Pro版を提供していた.
ユーザは,FPGAをコンフィグレーションするためのビット・ストリーム・データ(FPGAに実装する回路,および故障診断モードの回路)をXilinx社に渡す.同社は,入手したビット・ストリーム・データから使用されている回路リソースを解析し,この情報をもとに出荷テスト用のテスト・パターンを作成する.ビット・ストリーム・データを同社に渡してから量産を開始するまでの期間は8週間.
今回発表したEasyPathのSpartan-3版とVirtex-4版は,2005年半ばころから量産を開始する予定.
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