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Mentor,機能カバレッジ解析が可能なHDLシミュレータを発売
ニュース 2004年10月21日
米国Mentor Graphics社は,機能カバレッジ(functional coverage)の解析機能を備えるHDLシミュレータ「ModelSim 6.0」を発売した.機能カバレッジ解析とは,あらかじめユーザが指定したモジュールがシミュレーションによって何回実行されたか(または,実行されなかったか)をチェックする機能である.本機能を利用することにより,ユーザは,シミュレーションされていない箇所を早期に特定できる.チェックするモジュールは,プロパティ言語であるPSL(Property Specification Language)のcoverディレクティブを使って指定する.機能カバレッジ解析専用のGUIも用意した.
同社では,ユーザが機能カバレッジの解析結果を参照しながら,シミュレーションの足りない箇所を優先的に検証する(例えば,検証されていないモジュールを活性化させるテストベンチを逐次追加していく)手法を推奨している.同社では,本手法と,2004年6月に同社が買収を発表した米国0-In Design Automation社のシミュレーション・ベースのフォーマル検証手法などを組み合わせた検証環境を提供していく方針.
このほか,今回のバージョン6.0から,PSLのVerilogフレーバ(Verilog HDL風の記述スタイル)に対応した.さらに,SystemVerilogのDPI(Direct Programming Interface)のサポートも開始した.DPIとは,SystemVerilogコードとCコードの間で相互に相手を呼び出せるインターフェース機能である.
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