モバイル放送，携帯端末や車載端末向けのディジタル・テレビ放送サービスを開始

　モバイル放送は，2004年10月20日から携帯端末や車載端末向けのディジタル・テレビの有料放送サービス「モバHO！」を開始すると発表した．本サービスでは，専用衛星からの信号電波をパラボラ・アンテナで受け，2.6GHz（帯域幅は25MHz）の周波数帯を利用して端末に送信する．

　本サービスの開始に伴い，専用端末としてシャープの「4E-MB1」と東芝の「MTV-S10」が発売される．4E-MB1の外形寸法は86.8mm×27.5mm×152mm，重量はバッテリなどを含めて335g．バッテリで動作させた場合の連続使用時間は約105分．発売開始は2004年11月19日から．一方，MTV-S10の外形寸法は99.8mm×113.5mm×35.5mm，重量はバッテリなどを含めて320g．発売日は同年11月1日．いずれの製品も画面サイズは3.5V型，画素数はQVGA（320ピクセル×240ピクセル）．動画像圧縮にはMPEG-4を採用している．モバイル放送からは，今後，車載用端末やPCカード型チューナなどを随時発売していく予定．

　まず，七つの映像チャネル，30の音声チャネル，一つのデータ情報チャネルを提供する．加入料金は2,500円，基本料金は月額400円である．視聴料は，映像チャネルと音声チャネルのパック料金が2,080円．映像チャネルのみ，または音声チャネルのみの場合は1,380円．データ情報サービスは300円である．

　今後3年間で200万ユーザの加入を目標としている．また，遅くとも2006年初めまでには，本サービスに対応した携帯電話を市場に投入したいという．

[写真1] シャープ「4E-MB1」

[写真2] 東芝「MTV-S10」