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CoWare,Windows XP上で稼働する廉価版のディジタル信号処理システム開発ツールを発売
ニュース 2004年9月28日
米国CoWare社は,同社のディジタル信号処理システム開発ツール(SPW)のWindows XP版「SPW 5-XP」を発売する.SPWは,これまでUnix(Solaris,HP-UX)やLinux(Red Hat Linux)をサポートしていたが,Windows版は提供されていなかった.価格は40万円から.Unix版などと比べて,価格を大幅に引き下げた.現在,SPWは,おもにASICやシステムLSI,複雑な通信システムなどの開発に利用されている.安価なWindows XP版の提供により,ディジタル信号処理プロセッサ(DSP)ユーザやFPGAユーザへの浸透を図っていきたいという.
本ツールは,HDLシミュレータや米国The MathWorks社の「MATLAB」と接続して協調シミュレーションを行える.また,本ツールのシミュレーション結果をMATLABに渡し,MATLAB上で信号解析を行える.シミュレーション速度はMATLABより10倍速いという.
このほか,一つのブロックをさまざまなデータ型(固定小数点型や浮動小数点型,ベクトル型など)に対応させられる“Polymodeling”という機能を用意した.データベースはXMLをベースに一から作り直した.
2004年11月に出荷を開始する.Unix版やLinux版と異なり,Windows XP版では並列シミュレーションを行えない.また,HDL生成機能(HDS)のサポートは2005年後半から.
[図1] SPW 5-XPの画面例
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