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UMLモデリング推進協議会,2004年内にモデリング技能の評価基準を中国・韓国と共有
ニュース 2004年9月22日
UMLモデリング推進協議会(UMTP)は,韓国の産学連携推進組織であるKCSC(Korean Consortium for Software Component),中国のUMLモデリング教育・認定機関であるUML ECC(UML Education & Certification Center)と共同で,モデリングの技術体系や技能レベル体系などを2004年末までに標準化することで合意した.技能評価基準を統一することにより,ソフトウェア開発の海外委託などが円滑になると期待されている.
現在,UMTPはUML(unified modeling language)を前提としたモデリング技能認定試験を提供している.また,中国のUML ECCも,2003年4月からUML認定試験を実施している.韓国のKCSCは2004年10月からモデリングの認定試験を開始する予定(UML手法そのものは認定対象外としている).これらの認定試験は,それぞれモデリング技能レベルについて独自の定義を持っているため,まずはそれを調整・共通化する.
試験問題は可能な限り共有を進めるが,それぞれの国内での普及を促進するため,当面は各国の言語で認定試験を実施する.また,モデリング用語について,英語,日本語,中国語,韓国語の対訳を公開する.
UMTPの副会長を務める東京国際大学 教授の堀内 一氏によると,ソフトウェア開発の海外委託や人材派遣のための共通のものさしとして,共通の技能評価基準が必要となってきているという.UMTPは,2003年5月の発足時からモデリング技術の体系化や普及,国際連携に取り組んでおり,KCSCやUML ECCと個別にモデリング基準などの共有について議論してきた.
UMTPは,「モデリング技術の普及」,「モデリング技術者の育成と技能認定」,「業種・業務モデルのモデル共有」,「アジア連携」を目的として設立された特定非営利活動法人である.オージス総研や日本アイ・ビー・エムなど,60社の企業が協力しており,経済産業省もオブザーバとして活動に加わっている.
[写真1] 日中韓で連携したUMTP Asia構想
[写真2] SMTF(Software Modeling Forum;KCSCの下部組織)の会長を務める韓国 高麗大学 教授のDoo-Kwon Baik氏(左),CSCC代表を務める中国 武漢大学 教授のHe Keqing氏(右)
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