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IDT,参照速度を最大10億回/sとしたパケット・ヘッダ検索用CAMの新しいアーキテクチャを発表

 米国IDT(Integrated Device Technology)社は,同社のパケット・ヘッダ検索用CAM(content addressable memory)の新しいアーキテクチャを発表した.検索速度を上げるため,内部に独立した参照データベースを備えており,1クロックで四つ検索を同時に行えるようにした.これによって,10億回/s(2.5億回/s×4)の参照速度を実現した.2本の出力バスはDDRインターフェース(立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの両方でデータを転送する方式)を採用しており,四つの検索結果を1クロックで出力できる.

 また,IPv6のインターネット網に対応するため,入力データ幅および検索の幅は80ビット単位にした.IPv6の標準的な5項目のヘッダ情報(送信元IPアドレス,送信先IPアドレス,プロトコル,送信元TCPポート,送信先TCPポート)のビット幅は296ビットである.新しいアーキテクチャでは,入力バスはDDRインターフェースに対応しており,2クロックで320ビットのデータを入力できる.

 このほか,ECC(error correction code)機能を備えている.消費電力を抑えるため,半導体製造技術の微細化が進んでいる.プロセスの微細化が進むと,ソフト・エラー(半導体材料やパッケージ材料に含まれるアルファ線が原因で発生する誤動作)が問題となってくる.ECC機能により内部データのエラーを検出・修正するほか,入出力データのパリティ・チェックを行ってデータの信頼性を維持できるようにした.

 本アーキテクチャを採用した製品は,2005年第1四半期に出荷される予定.


[図1] パケット・ヘッダ検索用の新しいCAMアーキテクチャ

■連絡先
日本IDT株式会社
TEL: 03-3221-6726
URL: http://www.idt.co.jp/

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