National Instruments，200Mサンプル/sのA-D変換ボードと任意波形発生ボードを発売

　米国National Instruments社は，サンプル速度が200Mサンプル/sのA-D変換ボード「NI PXI-5124」と任意波形発生ボード「NI PXI-5422」を発売した．同社が開発したPXI（PCI eXtensions for Instrumentation）バス規格を採用している．PXIに対応したモジュール式の計測器に組み込んで利用する．なお，PXIはCompactPCIの計測器向け拡張規格である．

　PXI-5124は，2チャネルの入力を備えている．A-D変換の分解能は12ビット．最大150MHzの帯域幅で波形を収集できる．一方，PXI-5422のD-A変換の分解能は16ビットで，出力チャネル数は1．アナログ帯域幅は80MHz．いずれの製品も，1チャネル当たり最大512Mバイトのメモリを搭載できる．

　これとは別に，同社は計測データの収集・解析用ソフトウェア「SignalExpress」を提供する．PXI-5124やPXI-5422といった同社の計測ボードと組み合わせて，システムの特性評価などを行う．本ソフトウェアを利用すると，対話的に計測や解析の順番や内容を設定できる．また，本ソフトウェアで定義したテスト・シーケンスを同社のテスト・システムの開発環境である「LabVIEW」に読み込み，LabVIEW用のプログラム・コードを生成することも可能．対応OSはWindows NT/2000/XP.

[図1] 「SignalExpress」の画面

[写真1] 「NI PXI-5124」（左）と「NI PXI-5422」（右）の外観