Cirrus，6チャネルのADCと6～8チャネルのDACを内蔵するサラウンド・サウンド用CODEC LSIを発売

　米国Cirrus Logic社は，6チャネルのA-Dコンバータと6～8チャネルのD-Aコンバータを内蔵するサラウンド・サウンド用CODEC LSI「CS42436」，「CS42438」，「CS42448」を発売した．CS42436は6チャネルのD-Aコンバータを，CS42438とCS42448は8チャネルのD-Aコンバータを内蔵している．CS42448はさらに，同社独自のPopguardと呼ぶノイズ低減技術を採用しており，D-Aコンバータの電源から発生するクリックやポップ・ノイズを除去できるという．マルチチャネルのサラウンド・サウンド機能を備えたホーム・シアタ機器や車載オーディオ機器，DVDプレーヤなどへの搭載を想定して開発した．

　A-D/D-Aコンバータの分解能は24ビット，サンプル・レートは最大192kHz．出力側のD-Aコンバータのダイナミック・レンジは108dB，THD+N（全高調波ひずみ率＋ノイズ）は－98dB．最大8チャネルのシングルエンド出力または8チャネルのディファレンシャル出力として利用できる．一方，入力側のA-Dコンバータのダイナミック・レンジは105dB，THD+Nは－98dB．最大8チャネルのシングルエンド入力または6チャネルのディファレンシャル入力として利用できる．

　電源電圧は3.3V．CS42436とCS42438のパッケージは52ピンQFP，CS42448のパッケージは64ピンLQFP．いずれも，現在，サンプル出荷中．

[写真1] CS42448の外観