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エプソン,外径寸法が5.0×3.2×1.3mmと小さい手ぶれ補正用振動ジャイロ・センサを発売
ニュース 2004年8月4日
セイコーエプソンは,センサ素子に水晶を利用した1軸の振動ジャイロ・センサ「XV-3500CB」を発売する.本ジャイロ・センサは,ディジタル・カメラやディジタル・ビデオなどの手ぶれ補正に利用できる.外形寸法は5.0mm×3.2mm×1.3mmと小さく,現在主流となっているセラミックスを用いた手ぶれ防止用ジャイロ・センサと比べると,体積比で約1/10の大きさであるという.本ジャイロ・センサは,日本ガイシと共同で開発した.
本ジャイロ・センサの感度特性は,-20℃~+85℃の範囲で+1.5~-2.0%.同温度範囲でのゼロ点温度変動は約±1mV程度であり,温度に対する安定性が高い.
本ジャイロ・センサは,フィルタやアンプなどの信号検出回路を内蔵している.動作電圧は2.7~3.3V,静止時の出力電圧は1.35V.動作時の消費電流は2.1mA(標準値),待機時はその半分程度となる.測定範囲は±100dps(度/s),出力感度は0.67mV/dps.
本ジャイロ・センサの量産出荷は,2004年12月から開始する予定.今後は,カメラ付き携帯電話向けにさらに小型化を図った製品や,工業用に信頼性を向上させた製品などを開発していく予定.
[写真1] 「XV-3500CB」の外観(写真右).既存の手ぶれ補正用ジャイロ・センサの大きさ(中央)と比べた
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