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Texas Instruments,スイッチング周波数が3MHz,出力電圧範囲が0.6V~5.4Vの降圧型DC-DCコンバータICを発売
ニュース 2004年7月27日
米国Texas Instruments社は,スイッチング周波数が3MHzの降圧型DC-DCコンバータIC「TPS62300」を発売した.本ICのPWM(pulse width modulation)制御における最小デューティ比は10%(最小ON時間は35ns).入力電圧2.7~6.0Vに対して,出力電圧範囲は0.6V~5.4V.最大出力電流は500mA(2.7V入力時).また,PWM制御時の出力電圧の誤差は-0.5~1.5%と小さい.そのため,低電圧,かつ高精度が求められるCPUやDSPなどのコアへの電力供給に向いている.
本ICは,電力制御用FETや位相補償回路を内蔵している.DC-DCコンバータを構成するには,インダクタを1個,コンデンサを2個,出力電圧設定用抵抗を2個外付けする必要がある.従来のスイッチング周波数が1.25MHzの同社のDC-DCコンバータIC「TPS6222xファミリ」の場合,出力に4.7μH程度のインダクタを付ける必要があった.本ICではスイッチング周波数を3MHzとしており,出力側のインダクタは1μH程度ですむ.本ICの変換効率は最大93%.
パッケージは,外形寸法が1mm×2mmの8ピンCSP(chip scale package)と,外形寸法が3mm×3mmの10ピンQFN(quad flat non-leaded package).すでに量産出荷を開始している.
これとは別に,出力電圧を固定した製品も用意する.例えば,出力電圧が1.5V固定の「TPS62301」や1.8V固定の「TPS62303」などが提供される.これらについては抵抗を外付けする必要がない.
[写真1] 「TPS62300」の外観
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