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NTT東日本,IPv6を利用したIPテレビ電話サービスを9月から開始
ニュース 2004年7月20日
NTT東日本(東日本電信電話)とNTT西日本(西日本電信電話)は,2004年9月1日からIP(internet protocol)を利用したテレビ電話端末「フレッツフォン VP1000」を発売する.本端末によるテレビ電話のサービスは,同社の光ファイバ回線の「Bフレッツ」,またはADSL(非対称ディジタル加入者線)の「フレッツ・ADSL」を利用することを前提としている.
テレビ電話機能を利用するには,フレッツに対応したインターネット・サービス・プロバイダ(ISP)のIPテレビ電話サービス,またはNTT東日本が提供する「フレッツ・ドットネット」に加入する必要がある.フレッツ・ドットネットは,IPv6網を利用したBフレッツやフレッツ・ADSLのオプションのサービスである.現在のところ,NTT西日本はIPv6に対応したサービスを行っていない.同社はIPv6への対応を検討中だが,NTT西日本とNTT東日本の間で通話を行う場合,しばらくの間はIPv4網を使うISPのテレビ電話サービスを利用することになる.
本端末は,ビデオ圧縮伸張規格としてMPEG-4を,音声圧縮伸張規格としてITU-T G.711(PCM:pulse code modulation)を採用している.フレーム速度は,IPv4網とIPv6網のいずれの場合もVGA(640×480ピクセル)で20フレーム/s.伝送速度は最大2Mbpsである.8インチのTFT液晶タッチパネルと30万画素のCMOSカメラを備えている.外部インターフェースとして,USB1.1やEthernet(10Base-TX/10Base-T)などを採用している.テレビ電話機能のほかに,Webブラウザや電子メール機能を備えている.外径寸法は215mm×227mm×243mm.
今後1年間で,NTT東日本とNTT西日本がそれぞれ5万台ずつ販売する予定.将来的には,バッテリを内蔵し,ワイヤレスLANに対応した製品も出していくという.
[写真1] 「フレッツフォン VP1000」の外観
[写真2] 「フレッツフォン VP1000」のデモンストレーション.記者発表会場(東京都渋谷区)と伊豆大島をテレビ電話で結ぶ.左が伊豆大島町長の藤井静男氏,右がNTT東日本 常務取締役 コンシューマ事業推進本部長の古賀哲夫氏.
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