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日本ナショナルインスツルメンツ,IEEE 1451.4プラグアンドプレイ・センサ普及のための企業提携プログラムを発足
ニュース 2004年7月14日
日本ナショナルインスツルメンツは,IEEE 1451.4に準拠したセンサ(プラグアンドプレイ・センサ)の国内における普及を目指した「Plug & Playセンサパートナープログラム」を発足した.本プログラムでは,おもに国内のセンサ・メーカに対して技術支援などを行う.現在のところ,共和電業,ペクトリス(ブリュエル・ケアー事業部),富士セラミックス,ワトロー・ジャパンがメンバとして参加している.今後1年で,さらに5社のセンサ・メーカの加入を予定している.
IEEE 1451.4は,センサと計測システムを接続する際のセットアップの手間を軽減する規格である.センサについての公開情報(TEDS:transducer electronic data sheets)と,その情報をやりとりするための計測システムとのインターフェース仕様(電気的信号特性など)を標準化する.センサの公開情報としては,製造メーカ,型番,シリアル番号,計測範囲,温度係数などを定めている(センサの種類によって項目は異なる).
TEDSが書き込まれたEEPROMを内蔵するセンサを本規格に対応した計測システムに接続すると,TEDSのデータがセンサから計測システムへ自動転送される.これによって,複数のセンサを接続したシステムを測定する際,これまで手作業で行われていたセットアップやキャリブレーションの時間を短縮できる.EEPROMの容量は1kビットまたは4kビット.空き容量があれば,センサの利用者が必要とするTEDS以外の情報も書き込める.
日本ナショナルインスツルメンツは,2004年5月に本規格に対応したソフトウェア/ハードウェア製品を発売している.本プログラムに参加するメンバ企業には,センサの開発環境としてこれらの製品を安価に提供する.
なお,米国National Instruments社も同様の企業提携プログラムを米国で立ち上げている.現在,参加企業は22社にのぼる.
[写真1] TEDSの例(日本ナショナルインスツルメンツの開発環境のデモンストレーション)
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