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Crossbow,アドホック・ネットワーク用のセンサ付きアクティブ型RFIDタグを発売
ニュース 2004年7月5日
米国Crossbow Technology社は,アドホック・ネットワーク用のセンサ付きアクティブ型RFIDタグ「MOTE-2」を発売した.アドホック・ネットワークとは,無線端末のみで構成される,アクセス・ポイントを必要としないネットワークで,RFIDタグがネットワークにおけるノードの役割を果たす.また,アクティブ型は,電池を内蔵し,送受信の両方を行うRFIDタグである.本RFIDタグは,各種センサから取得したデータを315MHzの周波数帯を利用して伝送する.通信距離は10m程度.生産ラインの環境や物体の位置をモニタする装置などに組み込んで利用できる.
「DOT型」と「MICA型」の2品種を用意する.DOT型は,直径25mm,高さ6mmの円筒型.ボタン電池1個で駆動する.MICA型の外径寸法は55mm×32mm×25mmであり,単3電池2本で駆動する.いずれもCPUとして米国Atmel社の「Atmega 128」を搭載している.動作周波数は,DOT型が4MHz,MICA型が7.4MHz.無線(RF)チップは米国Chipcon社の「CC1000」を採用している.変調方式はFSK(frequency shift keying).
本RFIDタグには,OSとして米国University of California, Berkeleyが開発した「TinyOS」が組み込まれている.無線通信の物理層からアプリケーション層までの処理をこのTinyOSで制御している.
DOT型は温度センサを備えている.MICA型はセンサを搭載しておらず,別途,用意する必要がある.同社は,本RFIDタグ用に音響センサ,光センサ,加速度センサなどを搭載した外付け基板を提供する.RFIDタグ単体での購入も可能だが,基本的にはセンサ基板やパソコンとのインターフェース基板などと組み合わせ,評価キットとして提供する方針.
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