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Wind River,組み込みLinux向け統合開発環境を発売
ニュース 2004年6月22日
米国Wind River社は,組み込みLinux向け統合開発環境「Wind River Workbench 2.0」を発売した.これまで同社は,同社のリアルタイムOS「VxWorks」やその開発環境「Tornado」を提供してきたが,今後は組み込みLinux向けの製品にも力を入れていく.Wind River Workbenchは,Tornadoやそのオプション・ツール群の技術を組み込みLinuxといっしょに使えるようにした環境である.無償で公開されているEclipseフレームワークのプラグインとして提供される.
Wind River Workbench 2.0は,Linux カーネル2.4.18/2.4.20/2.4.22に対応している.ターゲットとなる機器に組み込むOSのカーネルとアプリケーション・ソフトウェアの両方のデバッグ機能を持ち,アイコンのクリックだけでデバッグ対象を切り替えることができる.マルチスレッドやマルチプロセッシング,マルチセッションといった機能を備えるソフトウェアの開発にも利用できる.現在は組み込みLinuxのみに対応しているが,2004年中にはVxWorks 6.0にも対応する計画である.
ターゲットCPUとして,まず米国Freescale Semiconductor社(旧Motorola社の半導体部門)のMPC82xxファミリをサポートする.ほかのCPUについては,今後順次対応していく予定.
Red Hat Enterprise Linux Workstation 3.0の環境で動作する.ホスト・パソコンとターゲット・ボードの接続には,シリアル・ポート(コンソール用)とEthernetポート(デバッグ用)を使用する.
[図1] Wind River Workbench 2.0の画面
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