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CPUコア・ベンダのMIPS社がDolby DigitalやMPEG-1/2オーディオなどのミドルウェアを提供
ニュース 2004年6月15日
米国MIPS Technologies社は,MIPS32アーキテクチャに準拠するCPUコアの上で動作するオーディオ処理用ミドルウェアを発売する.インターネット利用の音楽配信サービスなど,最近登場している新しい音楽サービスに対応した電子機器の市場において,MIPSプロセッサの採用をうながすのがねらい.
同社が提供するのは,Dolby Digitalデコード,MPEG-1オーディオ・レイヤ1/2,MPEG-2オーディオ・レイヤ1/2(マルチチャネル(5.1),バックワード互換対応),Dolby ProLogic II,SRS TruSurround TXといったオーディオ処理用ミドルウェアである.ユーザは開発時にライセンス料金を支払う必要があるが,ロイヤリティ(組み込んだ機器の台数に比例する使用料金)は無料.これらのミドルウェアはすでに米国Dolby Laboratories社や米国SRS Labs社などの認定テストに合格している.そのため,応用機器を開発する際の認定にかかる期間を大幅に短縮できるという
ユーザには,ミドルウェアのソース・コード,オブジェクト・コード,Makeファイル,APWinプロット,認定手続き書類などを提供する.現在はMIPS32 4KEファミリに最適化したコードを供給しているが,2004年11月ごろには,MIPS32 24Kファミリに対応したコードも供給する計画.
また,MIPS社は,同社のパートナ企業であるドイツのFraunhofer IIS社,米国Microsoft社,米国Sonic Solutions社が提供するMIPSコア向けのオーディオ処理用ミドルウェアと今回のミドルウェアを組み合わせ,「MIPS Consumer Audio Platform」という製品群として顧客に販売していくことも発表した.Fraunhofer社はMP3(MPEG-1オーディオ・レイヤ3),AAC(advanced audio coding)のデコードやエンコードのミドルウェアを,Microsoft社はWindows Media Audioのミドルウェアを,Sonic社はDolby Digitalエンコードのミドルウェアを提供する.
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