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アジレント,発振器などの開発に必要な各種特性値を1台で測定できる信号源開発用計測器を発売

 アジレント・テクノロジーは,信号源部品/IC開発用計測器「Agilent E5052A シグナル・ソース・アナライザ」を発売する.従来,発振器(水晶,電圧制御,表面弾性波など)やPLL(phase-locked loop)IC,RF(高周波)ICなどの開発では,位相ノイズ,過渡応答,RFパワーなどの特性値を測定するために,数種類の計測器を用意する必要があった.本計測器は,こうした特性値の測定を1台で行える.

 本計測器は,VCO評価(周波数,RFパワー,消費電力の測定),位相ノイズ測定,過渡応答測定,および高調波測定(スペクトラム・モニタ)といった四つの測定モードを備えている.それぞれの測定結果を一つの画面に同時に表示することができる.また,信号源を駆動するための直流電源を2系統備えている.この直流電源のノイズ密度は1nV/√Hz.被測定信号源の周波数は10MHz~7GHz.

 さらに本計測器は,内部に位相ノイズ測定用の回路を2系統備えている.一つの被測定信号を二つの回路で測定した場合,計測器に起因するノイズが発生しても測定結果は無相関になる.この無相関の信号を演算処理することで,計測器そのもののノイズを除去できるという.相関回数は最大1万回に設定できる.相関を用いないときと比べると,1万回の相関を行った場合の位相ノイズの感度は20dB向上する.

 ただし,相関回数に比例して測定(演算)時間は長くなる.例えば,本計測器を用いて中心周波数の近傍の位相ノイズを測定する場合,相関なしでは約11s(秒)かかるが,相関をとると回数倍の測定時間を要するという.

 位相ノイズのオフセット周波数は1Hz~40MHz.過渡応答測定の時間分解能は1ns.

 2004年7月から発売する.なお,本計測器では,多点の測定・解析と相関による位相ノイズ測定が可能な標準モデルと,測定点が1点で相関なしの廉価版モデルの2機種を用意する.


[写真1] Agilent E5052A シグナル・ソース・アナライザのデモンストレーションのようす

■価格
850万円から(標準モデル)
650万円から(廉価版モデル)

■連絡先
アジレント・テクノロジー株式会社
TEL: 0120-421-345
URL: http://www.agilent.co.jp/

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