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2004年の世界半導体市場の伸びは対前年比+28.4%増,市場規模は過去最高の2,136億ドルに

 半導体市場についての世界的な統計機関であるWSTS(World Semiconductor Trade Statistics)は,2004年~2007年の半導体市場(出荷額)の推移を予測した.今回の予測によると,2004年の世界市場の伸びは対前年比+28.4%増(ドル・ベース),市場規模も過去最高の2,136億ドル(22.9兆円)になるという.

 2003年の実績は対前年比+18.3%増であり,2004年も引き続き大幅な伸びが期待できるという.この予測の根拠となっているのが,DVDレコーダなどのディジタル家電市場が好調であることと,パソコンや携帯電話の市場の回復である.このほか,車載アプリケーションも堅調な伸びを示しているという.

 製品別の2004年の伸び率は,ディスクリート部品が対前年比+20.2%増,光エレクトロニクスが同+37.3%増,センサが同+35.3%増,ICが同+28.4%増と予測した.センサについては,車載用途の占める割合が高いが,そのほかにも応用分野が広がっており,今後もプラス成長を維持するもよう.

 ICを製品別に見ると,メモリの伸び率がもっとも高く,対前年比+44.4%増と予測した.パソコンと携帯電話の市場の回復により,DRAMやフラッシュ・メモリが伸びると見られている.また,車載アプリケーションがけん引役となり,マイクロプロセッサも対前年比+20.4%増になると予測した.なお,マイクロプロセッサの中にはDSPも含まれており,携帯電話などに搭載されることで市場が拡大している.

 地域別では,アジア/パシフィック地域の伸びが大きく,2004年の伸び率は対前年比+36.5%増と予測した.特に中国の成長が大きく,中国市場だけでは対前年比+40%増になると推定しているという.

 なお,2005年以降については需給バランスが崩れるため,半導体市場の成長が鈍化し,2006年には対前年比-0.7%と底打ちになると予測した.

 WSTSには世界の半導体メーカ約70社が加盟している.今回の市場予測の会議には世界の主要半導体メーカ37社(日本11社,米国12社,欧州6社,アジア/パシフィック地域8社)が参加した.


[図1] 全世界の半導体市場伸び率(対前年比.2003年までは実績値,それ以降は予測値.すべてドル・ベースの値)

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