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Analog Devices,ワイヤ・スピードの伝送速度を達成したVoIP対応機器向けネットワーク・プロセッサを発売
ニュース 2004年5月26日
米国Analog Devices社は,VoIP(voice over IP)対応機器向けプロセッサ「Fusiv-Vx 200」を発売した.加入者宅内向けゲートウェイやルータ,IPセットトップ・ボックスなどに利用できる.
米国の独立テスト機関であるTolly Groupのベンチマーク・テストにおいて,本プロセッサに内蔵されている10M/100M Ethernet MACを利用したところ,すべてのパケット・サイズ(64~1518バイト)でワイヤ・スピード(規格で定められた最大伝送速度)を達成したことが確認された.例えば,伝送速度が100Mbpsの場合,上り下り双方向で理論値どおりの200Mbpsを実現できる.
本プロセッサは,Ethernet MACを3ポート,USB1.1(デバイス)やUTOPIA,PCI 2.2といったインターフェースをそれぞれ1ポート備えている.また,DES(data encryption standard)や3DES,AES(advanced encryption standard),SHA1(secure Hash algorithm 1),SHA256といった暗号処理回路を内蔵している.さらに,音声処理回路も備えている.動作周波数は200MHz.
すでに量産出荷を開始している.同社は本プロセッサから暗号処理を含むセキュリティ回路と1ポートのEthernet MACを取り除いた低コスト版の「Fusiv-Vx 150」も提供する.サンプル出荷は2004年第4四半期から開始する予定.
このほか,同社は本プロセッサと同社のDSP「Blackfin」,および各種ソフトウェアを加入者宅内装置向け統合開発環境「Blackfin Fusiv」として提供する.ソフトウェアとしては,オーディオCODEC(MP3,AAC,WMAなど),音声CODEC(G.711,G.723.1など),ビデオCODEC(MPEG-2/4,H.264,WMVなど),IPプロトコル・スタック(IPv4/6,TCPなど)などが提供される.本統合開発環境はすでに出荷を開始している.
[図1] Fusiv-Vx 200のブロック図
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