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オムロンと三井物産,電気2重層キャパシタ蓄電システム事業に参入
ニュース 2004年4月27日
オムロンと三井物産は,電気2重層キャパシタ蓄電システム「ECaSS(Energy Capacitor Systems)」について,合弁事業を進めていくことを発表した.ECaSSは,岡村研究所の岡村廸夫氏が発明した蓄電システム.現在は,パワーシステムが開発を行っている.オムロンと三井物産の両社は,パワーシステムに対して,今後2年間で約20億円を出資する.出資比率は明らかにされていないが,オムロンがパワーシステムの筆頭株主になる予定.これを受けて,パワーシステムの社長はオムロンから,副社長のひとりは三井物産から出向するという.
電気2重層キャパシタは,従来のリチウムや鉛などを用いた2次電池と比べて,充放電効率が高い,化学変化を伴わないため繰り返し充放電を行っても劣化しない,といった特徴がある.その一方で,蓄積できるエネルギー量が少ないという欠点があった.
ECaSSは,キャパシタそのものと周辺回路を改良することによって,容量の問題を克服している.パワーシステムは,現在,エネルギー密度が6~12Wh/kgのキャパシタを商品化しているが,2004年度中には40Wh/kgのキャパシタを,2005年度には60Wh/kgのキャパシタを商品化する予定.
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