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Tektronix,サンプリング速度が20Gサンプル/sで周波数帯域が8GHzのディジタル ・オシロスコープを発売
ニュース 2004年3月29日
米国Tektronix社は,ディジタル・ストレージ・オシロスコープ(DSO)「TDS6000Bシリーズ」を発売した.周波数帯域が最大8GHzに対応した「TDS6804B」と,最大6GHzに対応した「TDS6604B」の2機種を用意する.両製品ともに4チャネルを備えている.各チャネルのサンプリング速度は最大20Gサンプル/s.XAUI,Serial ATA,PCI Expressなど,高速インターフェース規格を採用した装置のテストなどに用いられる.
TDS6804Bのアナログ帯域は7GHzである.これをFIR(finite impulse response)フィルタを通して振幅応答と位相応答を補正することにより,周波数帯域を8GHzまで向上できる.FIRフィルタの演算はディジタル信号処理用ASICによって行われる.また,このチップによって急しゅんな立ち上がり時間の測定が可能になるという.オプションの差動プローブ「P780SMA」を使用した場合,測定範囲が振幅の20%~80%では35psの,10%~90%では55psの立ち上がり時間を測定できる(いずれも保証値).
ただし,ディジタル信号処理を用いると,オーバシュートやアンダシュートが発生したり,測定レンジを変えたときに信号がクリップした場合には元の波形と異なった測定結果になるといったケースがある.これらの特性が問題になる場合は,ディジタル信号処理機能をOFFにしてアナログ帯域で測定する必要がある.ディジタル信号処理とアナログの切り替えは,チャネルごとに設定できる.
このほか,TDS6804Bは,測定波形の任意の2点に対して,それぞれ10種類のトリガ条件を設定する機能を備えている.
両製品ともチャネルごとのデータ・レコード長は標準で2Mポイントだが,オプションで32Mポイントまで拡張可能.OSとしてWindows XPが組み込まれている.
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