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京浜アートワーク,差動伝送に対応したLSIの差動ペアを指定できるIBISモデル開発ツールを発売
ニュース 2004年3月21日
京浜アートワークは,IBISモデル開発ツール「IBISBuilder」の新バージョン(Ver.3.1.2)を発売した.今回のバージョンでは,LVDS(low voltage differential signaling)などの差動伝送に対応したLSIの差動ペアを指定する機能を備えている.さらに,編集機能やGUIを改善しており,数万行に及ぶIBIS(I/O buffer information specification)モデルの作成も短時間で行えるという.対応するIBIS規格のバージョンは3.2.
IBISモデルは,プリント基板やLSIパッケージなどの伝送線路解析に使用するシミュレーション・モデル(アナログ・ビヘイビア・モデル)である.動作クロック周波数が100MHz程度を超えたディジタル機器の開発では,IBISモデルやSPICEモデルを使った伝送線路解析が必須になってきている.
IBISBuilderは,IBISモデルの作成機能,編集機能,検索機能を備えている.IBISモデルの作成機能とは,ユーザが選択画面やスプレッド・シートなどを利用しながらデータ・シートの情報を入力し,足りない情報を本ツールが推測して補いながらIBISモデルを作成する機能である.モデル編集機能とは,既存のIBISモデルを読み込んで,ユーザが異なる箇所を編集する機能である.モデル検索機能とは,I/OセルやLSIパッケージについて似ている特性を持つモデルをライブラリ(データベース)の中から検索する機能である.
モデル作成機能の画面としては,差動ペアのピンを指定する画面のほか,I/Oセル・モデルの入力・編集画面,V-I(電圧-電流)特性の表示/調整画面,グリッド・アレイ・ピン用のピン配置指定画面,ピン割り当て用スプレッド・シートなどが用意されている.
同社は,本ツールのサポートの一環として,IBISBuilderを活用するためのトレーニング・コースのほか,IBISモデルやシグナル・インテグリティ(信号品質)解析,EMI(電磁放射ノイズ)解析についてのトレーニング・コースも用意している.
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