[ keyword: RF ]
Chipcon,IEEE802.15.4/ZigBeeに対応したRFトランシーバICを日本でも発売
ニュース 2004年1月8日
ノルウェーのChipcon社は,短距離無線通信規格であるIEEE802.15.4/ZigBee規格に準拠したRFトランシーバIC「CC2420」の日本での発売を開始した.アンテナ,水晶発振子,数個の受動部品を外付けすることで,250kbpsの半二重双方向データ通信インターフェースを実現できる.例えば,短距離のセンサ・ネットワークや家電ネットワーク,産業用モニタ/制御システムなどを構成する機器に利用できる.
ZigBeeは,主に家電製品間のデータ転送を目的に開発された無線通信規格である.Bluetoothよりも低消費電力(単3乾電池で約2年間駆動),低コストを目指している.データ転送速度は最大250kbps,伝送距離は最大30m.一つのネットワークに最大255個の機器を接続できる.物理層の標準化をIEEE802.15.4が,アプリケーション層の標準化をZigBee Allianceが担当している.
本RFトランシーバICは,MAC(media access control)回路やAES(Advanced Encryption Standard)に基づくデータ暗号/データ認証の回路を搭載している.パケット処理,データ・バッファリング,バースト伝送,アドレス認識などの機能を備える.
動作電圧は最小1.6V,内蔵レギュレータ使用時は2.1~3.6V.受信時の消費電流は19.7mA,送信時は17.4mA(標準値).周波数範囲は2400MHz~2483.5MHz.受信感度は-94dBm(IEEE802.15.4仕様,PERが1%のとき).EN 300 440,FCC CFR47 Part15,ARIB-STD-T66の規格に適合しているという.
パッケージは,7mm×7mmの48ピンQLP(quad leadless package).仕様を入力すると,必要な周辺部品を示してくれるツールなどを含む開発キット(CC2420DK)も提供する.
■価格 |
■連絡先 |