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ProDesign,最大1,000万ゲートの回路を実現できる論理エミュレータを発売
ニュース 2003年12月14日
ドイツのProDesign社は,最大1,000万ゲートの回路を実現できる論理エミュレータ「CHIPit Platinum Edition」を発売する.Virtex-II XC2V6000または同8000(スピード・グレードは-4,-5,-6)を3個搭載したFPGAボードを,最大6枚まで組み込める.外部クロック数は24,ユーザI/O数は1,920.最大構成時のブロックRAMの容量は54Mビット.
FPGA間の接続は,スイッチLSIを利用して切り替える.一つのスイッチLSIの入出力伝播遅延時間は250ps.FPGAどうしの間は,最大三つのスイッチLSIを経由して配線する.実際のシステム検証では,50MHzのシステム・クロックで動作した実績があるという.
入力はRTL(register transfer level)のHDL記述.FPGAの論理合成や配置配線には米国Xilinx社の「ISE」,またはサード・パーティのEDAツールを利用する.ISEに含まれるデバッグ・ツール「ChipScope」とは別に,回路中の任意の場所にモニタ・モジュールを埋め込んで内部信号を観測するデバッグ・ツール「Visibility Tool」を用意している.また,米国Cadence Design Systems社や米国Mentor Graphics社のHDLシミュレータとつないで協調動作させるためのインターフェース「HDL Bridge」を用意する.
本論理エミュレータは最大6枚の拡張ボードを接続できるコネクタを備えている.同社は,ユーザ仕様のカスタム拡張ボードの製作を請け負う.ホスト・パソコンとはPCIカードを介して接続する.マイコンと組み込みLinuxを内蔵しており,ホスト・パソコンだけでなく,組み込みLinuxの上で動作するソフトウェアからコンフィグレーションすることもできる.また,コンフィグレーション・データを暗号化する機能を内蔵している.さらに,CompactFlashスロットを備えており,これを利用して設計データをFPGAに転送することもできる.
対応するOSはWindows NT/2000/XP,Linux,Solaris.デバッグ用ソフトウェアやHDL Bridgeなどを省いた「Replicator」と呼ばれる構成の製品も発売する.これは,開発するLSIと組み合わせて利用するソフトウェアのデバッグや,システムのデバッグなどに利用できる.
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