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Broadcom,切手サイズで待機時の消費電力が5mWの携帯機器向け802.11b無線LANモジュールを発売
ニュース 2003年9月8日
米国Broadcom社は,IEEE802.11bに準拠した無線LANモジュール「BCM94317SD」を発売した.本モジュールの消費電力は,送信時が約600mW,受信時が約350mW,待機時が約5mW.外形寸法は14.8mm×26.5mmと小さい.小型,低消費電力が要求されるPDAやディジタル・カメラなどの携帯機器が主な応用製品となる.
従来,ノート・パソコンなどに組み込まれていた無線LANモジュールは,RF(高周波)チップとMAC層処理を含むベースバンド・チップ,パワー・アンプ,ダイバシティ・スイッチなどで構成されていた.部品点数は300以上で,基板面積は50mm×60mm程度になることが多かった.本モジュールでは,これらの機能を1チップに集積した.外付け部品としては,ローパス・フィルタ(LPF)回路,水晶発振器,シリアルEEPROMが必要となる.SDカード・インターフェースやAES(advanced encryption standard)回路を備えている.また,無線LANの暗号化技術であるWPA(Wi-Fi Protected Access)に対応している.
サンプル出荷をすでに開始している.これとは別に,Bluetoothインターフェースを備えた無線LANモジュール「BCM94317SB」と,CompactFlashメモリ・インターフェースを備えた無線LANモジュール「BCM94317CF」のサンプル出荷も行っている.
[写真1] BCM94317SDと従来モジュールとの比較
[写真2] PDAを用いたデモンストレーションを行う同社の主席技師Stephen R. Palm氏
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