Philips，消費電流が45mAと小さいUSB 2.0準拠インターフェースLSIを発売

　オランダPhilips Semiconductors社は，消費電流が45mAと小さいUSBインターフェースLSI「ISP1582」，「ISP1583」のサンプル出荷を開始した．USB 2.0のハイスピード・モード（480Mbps）とフルスピード・モード（12Mbps），USB On-The-Go（OTG）1.0のペリフェラル側のSRP（Session Request Protocol）に対応している．

　ISP1582は，CPUと接続するための汎用インターフェースを備えている．パッケージは56ピンQFN（quad flat non-leaded package）．一方，ISP1583は，汎用インターフェースに加えて，分割バス（Split Bus）やATA/ATAPI機器と接続するためのインターフェースを備えている．パッケージは64ピンQFN.

　電源電圧は，いずれもコア電圧が1.8V，I/O電圧が1.65～3.6V．12MHzの水晶発振器と組み合わせて利用する．外部のソフトウェアからUSBバスを制御するためのしくみ（SoftConnect）を用意している．

　これらのLSIとは別に，USB 2.0のフルスピード・モードのみに対応したUSBインターフェースLSI「ISP1183」のサンプル出荷も開始した．8ビット・パラレルの汎用インターフェースを備えている．

　三つのLSIの量産出荷の開始時期は2004年第1四半期．