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IR,外付けパワーMOSFETの電源電圧範囲が5V~600Vと広い車載用高耐圧ゲート駆動ICを発売
ニュース 2003年8月19日
米国International Rectifier社は,車載用高耐圧ゲート駆動IC「IR2301」,「IR2302」の日本でのサンプル出荷を開始した.ハイサイド側の駆動回路がフローティングになっており,外付けのパワーMOSFETやIGBT(絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ)の電源電圧範囲が5V~600Vと広い.14V系の車両だけでなく,電気自動車やハイブリッド車,燃料電池車など,バッテリ電圧が高い車両にも利用できる.IR2301はハイサイドとローサイドのゲート駆動IC,IR2302はハーフブリッジのゲート駆動ICである.
本ICの電源電圧範囲は5V~20V,出力電流は+120mAと-250mA.低電圧ロックアウト(UVLO)機能を備えており,電源電圧が4.7Vを下回ると出力を切り離し,5Vを超えると出力を接続する.入力論理レベルは,3.3V系,5V系,15V系のCMOS/LSTTLに対応している.パッケージは8ピンSOPと8ピンDIP.
IR2301は2入力,2出力で,ハイサイド側の回路とローサイド側の回路が独立に構成されている.入力と出力は同相.ターンONの伝播遅延時間は220ns,ターンOFFでは200ns.スイッチング周波数は最大100kHz.
IR2302は1入力,2出力の構成である.モータが回転方向を変えるとき,パワーMOSFETやIGBTの短絡状態を防止するための機能を備えている.また,保護機能として,ICの動作を停止するための制御端子を備えている.さらに,540nsのデッドタイム生成回路を内蔵している.
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