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ウインドリバー,複数のプロセッサ・コアを搭載するシステムLSIに対応したJTAG ICEを発売
ニュース 2003年5月30日
ウインドリバーは,複数のプロセッサ・コアを搭載するシステムLSIに対応したJTAG ICE「WINDPOWER ICE」を発売する.複数のプロセッサ・コアを同期させながら動かしたり,停止させることができる.例えば,CPUコアとDSPコアを内蔵する特定用途向けプロセッサのデバッグなどに利用できる.デバッグ対象となるプロセッサ・コアの入出力ピンは,JTAG規格(IEEE1149.1)に従って単一のスキャン・チェーンで結ぶ必要がある.また,本ICEは,複数のCPUを搭載したボードや装置のデバッグにも利用できる.
最大8個のプロセッサに対応する.実デバイスの代わりにプロセッサのシミュレーション・モデル(命令セット・シミュレータ)をつないでデバッグを行うこともできる.
本ICEでは,JTAGServerと呼ばれるしくみを利用して,複数のプロセッサ(およびそれに付随する制御用ファームウェア)を管理したり,JTAGのスキャン・チェーンを定義する.APIが公開されており,独自のプロセッサやファームウェアに対応させることもできる.さらに,JTAGインターフェースを利用してFPGAやCPLDを管理・制御する機能も備えている.
また,JTAGAcceleratorというしくみによって実効的なテスト速度を引き上げている.これは,ターゲットとなるプロセッサに対してJTAGコマンドを連続発行する機構である.これによって,JTAGクロックの周波数を引き上げなくても,実効的なテスト速度が従来の2.5倍になるという.
PowerPC,MIPS,ARM,XScaleなどのプロセッサ・アーキテクチャに対応する.ホスト・コンピュータ(パソコンやワークステーション)とのインターフェースはEthernet.
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