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Centillium Communications,ADSLやADSL2などに対応した局用モデム・チップセットを発売
ニュース 2003年5月28日
米国Centillium Communications社は,ADSL(G992.1)やADSL2(G992.3)などに対応した局用モデム・チップセット「Maximus」を発売した.ADSL2は,2002年9月にITU-T(ITU-Telecommunication Standardization Sector)に承認された通信方式.従来のADSL規格より通信距離が長く,回線の診断機能も強化されている.DSLAM(Digital Subscriver Line Access Multiplexer;DSLサービスにおいて局側に配置するモデム装置),DLC(digital loop carrier)などに組み込まれる.なお,本チップセット一つで12チャネルに対応できる.
本チップセットは,ディジタル信号処理用LSIとアナログ信号処理(AFE:analog front end)用LSIからなる.ディジタル信号処理用LSIには,独自に開発したDSPコアを内蔵している.また,2003年3月に発表された同社のADSL技術「eXtremeDSL MAX」を採用しており,下りの伝送速度を最大50Mbpsに,上りの伝送速度を最大3Mbpsに引き上げた.さらに,通信距離を最大7kmに拡大している.電源電圧は3.3Vまたは1V.アナログ信号処理用LSIは,16ビットのA-DコンバータとD-Aコンバータを内蔵している.電源電圧は3.3V.いずれのLSIも1チャネル当たりの消費電力は平均150mW.
本チップセットのサンプル出荷はすでに始まっている.量産出荷の時期は明らかにされなかった.なお,同社は本チップセットの評価ボードも提供する.
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