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エプソン,外付けのフラッシュ・メモリを使ってファームウェアをカスタマイズできるネットワーク・コントローラLSIを発売
ニュース 2003年5月28日
セイコーエプソンは,ネットワーク・コントロールLSI「S1S61000」を発売する.本LSI単体,またはホストCPUといっしょにインターネット家電やFA機器に組み込まれる.既存の「S1S60000」では,ファームウェアの部分はLSI内部のフラッシュ・メモリに書き込まれており,外部から容易には変更できなかった.本LSIでは,ユーザ自身がカスタマイズしやすいように,外付けのフラッシュ・メモリにファームウェアを実装するようにした.TCP/IP接続に必要なARP,ICMP,IP,TCP,UDPなどのプロトコル・スタックは無償で提供される.また,μITRONを搭載している.
本LSIのCPUコアはARM720T.10M/100M Ethernet MAC,MII(media independent interface)に対応したPHYチップとのインターフェース回路,SDRAMメモリ・コントローラなどを内蔵している.動作周波数は52MHz.電源電圧は,コア電圧が1.8V±0.15V,I/O電圧が3.3±0.30V.
また,本LSIのホストCPUインターフェースの部分をカメラ・インターフェースとJPEGエンコーダに置き換えた「S1S65000」も発売する.VGA,QVGA,CIF,QCIFの解像度に対応する.フレーム速度は,VGAで7.5フレーム/s,CIFで15フレーム/s.三洋電機やソニー,および同社のカメラ・モジュールに対応する.
両製品ともにサンプル出荷は2003年7月から,量産出荷は同年11月から開始する予定.
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