Barcelona，A-Dコンバータ回路合成ツールを発売

　米国Barcelona Design社は，A-Dコンバータ回路合成ツール「Dali」を発売する．パイプライン方式を採る6～12ビットのA-Dコンバータを生成できる．このツールは，同社のアナログ回路合成ツール「Prado」のオプションとして提供される．

　ユーザが要求仕様を入力すると，回路情報とレイアウト・データが生成される．設計ルールが0.5μm，0.35μm，0.25μm，0.18μm，0.13μm，90nmのCMOSプロセスに対応している．電源電圧は2.5V，3.3V，5.0V．台湾TSMC（Taiwan Semiconductor Manufacturing Co.）の0.13μmルールのCMOSプロセスを利用した場合，生成されるA-Dコンバータのサンプル・レートは最大100Mサンプル/s，SN比は40dB～60dB，消費電力は10mW～1000mW，回路面積は1mm2～3mm2である．また，SFDR（sprious-free dynamic range）は50dBc～85dBc，微分非直線誤差は0.2LSB～1.5LSB，積分非直線性誤差は0.2LSB～3LSB．

　2003年8月に出荷を開始する．今後は，フラッシュ方式やシグマ・デルタ方式のA-Dコンバータ，カレント・ステアリング方式のD-Aコンバータなどを生成する機能を開発していくという．

[図1] 生成されるパイプライン方式A-Dコンバータのブロック図