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NuCORE Technology,RGBのそれぞれについてゲインを調整できる画像処理プロセッサを発売
ニュース 2003年5月20日
米国NuCORE Technology社は,CCDカメラの画像データを取り込むディジタル・カメラ用画像処理プロセッサ・チップセット「Clean Capture」を発売した.このチップセットは,アナログ信号処理プロセッサ「NDX 1260」とディジタル信号処理プロセッサ「SiP 1270」から構成される.
NDX 1260はRGBの各色ごとにゲインを調整できるPGA(programmable gain amplifier)回路を備える.これによって,偽色や色位相ノイズの問題を低減した.また,16ビットのA-Dコンバータを内蔵している.SiP 1270はパイプライン構成を採用している.処理性能は75Mピクセル/秒,演算精度は72ビット以上.
また,画像に含まれるノイズ成分を減らして,画像ファイル・サイズを小さくした.例えば,400万画素のディジタル・カメラで撮影し,JPEG形式で圧縮した画像ファイルのサイズを比較した場合,他社のカメラでは976K~1,600Kバイトだった画像が,本チップセットを利用して撮影すると921Kバイトになったという.
同社は,NDX 1260,SiP 1270の評価用キットを提供している.またソフトウェア開発環境も用意している.これにはユーザ・インターフェースやオンスクリーン・ディスプレイの開発用API(application programming interface)などが含まれている.このほか,色彩パラメータを設定できるチューニング・ツールも用意している.
NDX 1260,SiP 1270ともに,すでにサンプル出荷を開始している.同プロセッサを搭載した製品は2003年第3四半期より順次販売される予定.
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