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IDT,AESなどの暗号処理用回路を内蔵したVPNインターネット機器向けプロセッサを発売
ニュース 2003年4月8日
米国IDT(Integrated Device Technology)社は,セキュリティ機能のための演算回路を内蔵したVPN(virtual private network)インターネット機器向けプロセッサ「RC32365 Interprise」を発売した.DES(data encryption standard)や3DES,AES(acvanced encryption standard),MD5(message digest algorithm 5),SHA1(secure Hash algorithm 1)といった暗号処理用回路やRNG(乱数発生回路)を内蔵している.このほか,暗号通信の規格であるIPSecのパケット処理に対応している.SOHO(Small Office Home Office)向けのルータやアクセス・ポイントなどでの需要を見込んでいる.
本プロセッサには,動作周波数が150MHzのMMU付き32ビットMIPSコア「RISCore32300」が搭載されている.また、2チャネルの100M/10M Ethernet MAC,32ビットPCIインターフェース(Ver2.2),PCMCIAカード・バス・インターフェース,×16/32のSDRAMコントローラなども組み込まれている.コア電圧は2.5V,I/O電圧は3.3V.消費電力は約2Wである.パッケージは256ピンBGA.
サンプル出荷をすでに開始している.量産出荷の開始時期は2003年第3四半期.また,同社は同年6月から本プロセッサの評価用ボード「79EB365」の提供も開始する予定.本評価ボードにはPCIコネクタやEthernet用ポートのほか,16MバイトのSDRAM,8Mバイトのフラッシュ・メモリなどが搭載されている.同時に,Linux向けのIPSecプロトコル・スタック「FreeS/WAN」やAPIなども提供される.
[図1] RC32365の内部ブロック図
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