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Centillium Communications,50Mbpsの通信速度を実現するADSL技術を開発
ニュース 2003年3月26日
米国Centillium Communications社は,ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)の性能の向上を図る「eXtremeDSL MAX」技術を開発した.本技術は,既存の電話線(加入者線)を用いてASDLの通信速度の向上と通信距離の拡大を実現する技術である.本技術を利用すれば,従来の12Mbpsのサービスの通信距離を延長したり,24Mbpsや50Mbpsのサービスを提供できるという.
本技術は五つの基本的な機能から構成されている.すなわち,基本周波数の4倍の周波数を利用する「MAX-QS」,基本周波数の2倍の周波数を利用する「MAX-DS」,上りの帯域を最大3Mbpsに引き上げる「MAX-EU」,トーンごとのビット量(現在は15ビット)を上げて通信速度を約20%向上させる「MAX-HBL」,通信距離を最大7kmに拡大する「MAX-LR」である.MAX-QSを用いると,約250mの通信範囲であれば50Mbpsの下り通信速度を実現できるという.
同社は,上記の技術を用いたADSL用チップセットを2003年中に開発する予定.
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