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Brecis社,セキュリティ機能を強化したIEEE802.11a/b/g対応のネットワーク機器向けプロセッサを発売
ニュース 2003年3月11日
米国Brecis Communications社は,ワイヤレスLAN(IEEE802.11a/b/g)に対応したルータやアクセス・ポイントなどのネットワーク機器向けプロセッサ「MSP2100」を発売した.本プロセッサは,セキュリティ面が強化されており,AES(advanced encryption standard)やDES(data encryption standard),MD5(message digest algorithm 5),SHA1(secure Hash algorithm 1)などの暗号処理用回路を内蔵している.これらの暗号通信はIPsecに準拠している.このほか,動作周波数33MHz,バス幅32ビットのPCIインターフェース(Ver2.1およびVer2.2に準拠),三つの10M/100M Ethernet MACなどを備える.
また,MSP2100から暗号処理用回路を取り除いた「MSP2007」,さらにワイヤレス通信機能を取り除いてEthenetルータ向けに機能を限定した「MSP2005」も発売した.それぞれ,二つの10M/100M Ethernet MAC,二つのUART,256MバイトのSDRAMコントローラ,32Mバイトのフラッシュ・メモリ・コントローラなどを備えている.
3製品とも,4.25Gbpsの内部バスを備えている.CPUコアにはMIPS 32Km(170MHz動作)を採用.コア電圧は1.8V,I/O電圧は3.3V.消費電力は1.3Wである.パッケージは276ピンのBGA.
MSP2007はすでに量産出荷を開始している.MSP2005とMSP2100はサンプル出荷中.同社はこれらの製品に対して,VxWorksおよびLinuxに対応した評価キット(評価ボード,MACや802.11ドライバなどのソフトウェア)も提供する.
Brecis Communications社は,ファブレスの半導体メーカ.システムLSIおよびそれに付随するソフトウェア,サービスを提供している.主な顧客は,ルータやアクセス・ポイント,VPN(virtual private network)などのメーカやサービス・プロバイダである.
[図1] MSP2100の内部ブロック図
[写真1] MSP2007を搭載したボード
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