エーシーティ・エルエスアイ，静電容量型センサの静電容量差を電圧値に変換するICを発売

　エーシーティ・エルエスアイは，静電容量型センサの静電容量差を電圧値に変換するIC「AT1006」を発売する．本ICは，センサの誤差を電気的に補正する機能も持っている．主に3軸加速度センサなどの周辺回路に用いられる．なお，本ICを一つのキャパシタしか内蔵していない静電容量センサといっしょに利用する場合，別のコンデンサを外付けする必要がある．

　本ICは，3チャネルのセンサ入力を持つ．各チャネルごとにオフセット電圧補正回路，感度補正回路，温度補正回路，オフセット温度ドリフト補正回路を内蔵している．このほか，ローパス・フィルタ回路などを備えている．また，補正設定用に3線のシリアル・インターフェースが用意されている．補正データを保存する1KバイトのEEPROMを内蔵しているため，起動時に自動的に補正データの再設定を行える．電源電圧は3V～5V．消費電力は5mA．64ピンのBGAパッケージ．外形寸法は5.0mm×5.0mm×1.5mm．

　これとは別に，ダイ・サイズが3.2mm×3.0mmのベアチップ（EEPROMを除く）の提供も行う．なお，両製品ともにすでにサンプル出荷を開始している．量産出荷の開始時期は2003年5月．　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

[写真1] AT10061のBGA（左）とベアチップ（右）の外観